2013年10月27日

トータルアンチエイジングセミナー(東京)

今週末は、東京(品川)で開催されたレーザー会社主催の美容治療セミナーに参加しました。
今回のセミナーでは、治療が難しいシミ『肝斑(特殊なシミ)』の最新の病態(メカニズム)から診断、実際の治療について、大学病院皮膚科の先生方のご講演を聞いて勉強してきました。肝斑は他のシミと違って治療が難しいシミです。肝斑の治療は一般的に内服(トラネキサム酸など)、外用(トレチノイン、ハイドロキノンなど)治療ですが、最近ではQスイッチNd:YAG(ヤグ)レーザーを低出力で照射する“レーザートーニング(レーザーピーリング)”という治療も行われています。毎回学会やセミナーでも多くの先生方がこのレーザートーニング(レーザーピーリング)について発表されています。今回のセミナーでもこの治療についてのご講演もあり、とても勉強になりました。※当院でも今回新たに導入した最新型QスイッチNd:YAG(ヤグ)レーザー(マイキューデュアル)を用いてレーザートーニング(レーザーピーリング)を行っています。

<シミの診断について>
当院では、毎日シミのご相談で多くの患者様が来院されます。シミと言っても様々な種類のシミが存在します。また一種類のシミとは限らず複数の種類のシミが混在しているケースも少なくありません。シミを診察する上で一番重要なことは、まず正しく診断することです。日々シミの診療をしていると、他院で間違った診断によって不適切な治療をされているケースもあります。また、シミにはシミと見間違いやすい皮膚癌も何種類か存在しますので、診断には注意が必要です。
※当院では、すべてダーモスコピーという拡大鏡を用いて診断しています。少しでも悪性の可能性(疑い)がある場合には、必ず皮膚生検による病理診断を行って確定診断をしています。また、専門施設(大学病院など)にご紹介する場合もあります。

<シミの治療について>
シミの治療には様々な治療方法があります。シミの種類や状態(色や濃さ、盛り上がりの有無など)、部位、スキンタイプ(肌質、肌色)、基礎疾患・内服薬の有無などを診察した上で、最適な治療をご提案して治療を行っています。また複数の種類のシミが混在(多発)している場合には、優先順位をつけて少しずつ治療を行っていきます。(一度にすべてのシミを治療することはできません(しません))。そのため、治療期間が約1年から3年ぐらいかかることもあります。
治療後のケア(患部を擦らない、優しい洗顔、紫外線ケアなど)もとても重要です。

☆シミでお悩みの方は、どうぞお気軽にご相談下さい。

◆セミナーの合間に、ソムリエの田崎 真也さんの『至極のおもてなしについて』のご講演がありました。

(ソムリエ)田崎 真也さん

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