2008年12月21日

日本抗加齢美容医療学会(青山)

今日は、日本抗加齢医療学会に参加するために東京(青山)に行ってきました。美容の最新治療について多くの事を勉強できました。その中でも東京女子医大の根岸 圭先生によるヒアルロン酸治療に関するご講演は素晴らしかったです。当院でもヒアルロン酸治療はとても人気のある治療です。私も長年色々な先生の手技を見て勉強して習得してきました。根岸先生のご講演を聴いて、私自身のヒアルロン酸治療に対する考え(方針)や治療方法と同じだと再認識できました。根岸先生は美容治療の分野で日本だけでなく世界的にとても有名な先生で、私の最も尊敬する先生のお一人なのです。特に当院で導入している人気の光(IPL)治療器のライムライト、ジェネシス、タイタン、プロウェーブによる治療のスペシャリストです。根岸先生は、今まで禁忌とされていた肝斑への光治療・レーザー治療を可能にさせた画期的な先生なのです。特にライムライトとジェネシスを使った肝斑治療は素晴らしいです。私も昨年、根岸先生の勤務されている東京女子医大青山女性医療研究所に勉強に行かせていただいた際、根岸先生から直接指導を受けてきました。(見学の内容は以前のブログをご覧下さい。)
当院では、毎日シミでお悩みの患者様が数多くお見えになります。でもその大半の患者様は肝斑や肝斑に他のシミを併発している方ばかりなのです。中には他院で誤った診断、治療(光治療・レーザー治療)によってシミが濃くなってしまった患者様や悪性のシミにも関わらず、良性のシミだと言われて光治療やレーザー治療をされているケースも少なくありません。シミと見間違いやすい悪性のシミ(ホクロの癌『メラノーマ』)もあるのです。シミといっても種類は様々で、シミの種類によって治療は全く異なります。悪性が疑われる場合には、必ず皮膚生検による病理診断、手術などが必要となります。肝斑や肝斑を併発している他のシミの場合には、いきなり光治療やレーザー治療をすべきではなく、まずは肝斑に対してしっかりとした準備(お肌の基礎工事)をした上で行なわれなければなりません。準備をしないで光治療やレーザー治療を行うと、高率にシミが悪化してしまい治療前よりも濃くなってしまうからです。そのため適切な準備治療をした後、適切な時期に個々の患者様の症状、程度、QOLに合った最適な治療機器を選定し、詳細に機器を設定して治療を行うことが重要なのです。
また同じ機器が導入されているクリニックであれば、どのクリニックで治療を受けても治療効果が同じということはないのです。患者様の肌質や症状によって細かく機器の設定(波長、パルス幅、照射パワー、照射数など)が異なり、効果やリスク(合併症)は全く違ってくるのです。
当院では皮膚科専門医として、また長年美容治療に携わってきた経験を活かして、個々の患者様の皮膚の状態を正確に見極め、診断した上で最適な治療法をご提案・ご提供しております。
私は学会やセミナーに積極的に参加して勉強するのはもちろん、毎年1-2回は各治療(最新美容治療)の第一線でご活躍されているエキスパートの先生のクリニックに足を運び、直に指導を受けることで、東京まで行かなくても最新の治療を安全に効果的に患者様にご提供できるクリニックでありたいと考えております。(来年も東京の某美容クリニックに見学・勉強に行く予定です。)また、当院では対応が難しい疾患の場合は、一般皮膚科・形成外科診療では大学病院や基幹病院と連携し、美容診療ではその道のエキスパートの先生方に相談して常に最適な治療をご提供できるよう心がけております。 お肌のトラブルでお悩みの方や他院で治療を受けたけれど治らない方は是非お気軽にご相談下さい。

※今日の学会会場の「ウラク青山」です。
このビル(プラセオ青山ビル1階)に根岸先生が勤務されている東京女子医科大学附属青山女性医療研究所クリニック美容医療科があります。
青山通りに面しているお洒落で高級感溢れる素敵なクリニックです。
難しい治療で悩んだ時には、根岸先生にアドバイスをいただいています。
根岸先生、いつもとても親身になって丁寧に教えて下さり感謝しております。
約一年ぶりに行きましたが、とても懐かしかったです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です