2011年8月28日

『プロトピック®軟膏 講演会 2011(東京)』

今週末は、東京(ホテルオークラ)で開催されたマルホ株式会社(製薬会社)主催の『プロトピック®軟膏 講演会』に招待いただき、行ってきました。
プロトピック®軟膏とは、1999年11月に承認された、ステロイド外用薬に匹敵する有効性を持ったアトピー性皮膚炎治療薬です。
現在アトピー性皮膚炎の標準治療薬として、全世界60ヵ国以上で幅広く使用されています。
ステロイド外用薬との違いは、ステロイドの長期外用による皮膚萎縮(皮膚菲薄化)が起こらないことが最大の特徴です。そのため、慢性疾患であるアトピー性皮膚炎に対して長期的に安心して使用することができます。
今までステロイド外用剤と保湿剤中心であった治療から、プロトピック®軟膏の登場によりアトピー性皮膚炎の治療は大きく飛躍的に前進するようになりました。
ただし、プロトピック®軟膏の問題点は、外用後の刺激感(ほてり、かゆみ、熱感、ピリピリ感など)です。しかし、炎症が治ってくるにつれ外用後数日で徐々に刺激感も少なくなってきます。
今日の講演では、日本皮膚科学会のアトピー性皮膚炎診療ガイドラインにおけるプロトピック®軟膏の位置づけ、プロトピック軟膏®の作用機序、特性、有効性、安全性についてアトピー性皮膚炎を専門とされている皮膚科教授の諸先生方が詳しく発表されました。非常に内容の濃い講演で、とても勉強になりました。
当院では、毎日多くのアトピー性皮膚炎の患者様が来院されます。皮膚科学会のガイドラインに従って、皮膚科専門医としてプロトピック®軟膏を用いて患者様の症状や程度に応じて治療を行っております。
今回勉強した内容を活かして、明日からの診療に役立てていきたいと思います。
当院では、患者様に安全で効果的な質の高い医療を提供できるよう、日々様々な学会やセミナー、講演会などに積極的に参加し、知識や技術力の向上(スキルアップ)を心がけております。これからも皮膚科専門医として一生懸命勉強し、来院してくださる患者様にしっかりとした医療を提供していきたいと思っております。

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