2011年7月31日

『トータルスキンセラピーミーティング 関西』

今日は、大阪で開催されたキュテラ社主催の『トータルスキンセラピーミーティング関西』に行ってきました。
会場は200名以上の参加者で満席でした。
キュテラ社は、米国サンフランシスコに本社を置くレーザー、IPL(光)を使ったアンチエイジング機器を開発・販売している会社です。当院で人気の高い治療機器(ライムライト、ジェネシス、タイタン、プロウェーブ)はキュテラ社の製品です。また最近では、注入剤として人気の高い長期持続型皮膚注入剤「レディエッセ」、コスメ「オバジ」の輸入販売代理店でもあります。

「ライムライト」を用いたシミ治療について、IPL(光)治療で有名な東京女子医科大学付属青山女性医療研究所 美容医療科 准講師の根岸 圭先生が発表されました。根岸先生は「ライムライト」の開発者で、「ライムライト」は日本人の肌質に合った機器に作り上げられています。根岸先生には私が開業する前にクリニック訪問(見学)を通じて、直接美容治療をご指導いただいたこともあり私の恩師の一人なのです。
根岸先生は、シミの中でも特に治療が難しいとされている肝斑に対して「ライムライト」を使って素晴らしい結果を出されていました。細かい照射設定や注意事項など最新治療について勉強することができました。
肝斑は、内服療法(トラネキサム酸)や外用療法(トレチノイン、ハイドロキノン)に「ライムライト(低出力設定)」を組み合わせて治療するのが効果的とのことでした。当院でも状態や程度に応じて組み合わせて治療を行っています。

今回のセミナーで一番興味深かった内容は、順天堂大学医学部付属浦安病院皮膚科教授 須賀 康先生が発表された「ジェネシスを用いた爪水虫(爪白癬)・イボ(尋常性疣贅)の治療」です。爪水虫の治療は、通常抗真菌剤の内服を行いますが、難治例も少なくありません。また他科で内服薬を多く飲まれているケースでは飲み合わせが悪い場合もあり、肝機能異常を認める場合や妊娠・授乳中は内服薬による治療ができません。このような方への治療として「ジェネシス」は有効な治療になる可能が高いのです。須賀先生の発表では、有効率81.1%とのことでした。治療後の症例写真を見てきれいに治っていたので、驚きました。
さらに、イボ(尋常性疣贅)にも「ジェネシス」は有効なのです。「ジェネシス」によりイボの栄養血管を破壊することでイボを治療できるとのことでした。
早速当院でも難治例の爪水虫(爪白癬)やイボ(尋常性疣贅)に対して「ジェネシス」も治療の選択肢として取り入れて治療していこうと考えています。

昭和大学医学部形成外科 准教授の清水先生による長期持続型皮膚注入剤「レディエッセ」による注入治療では、深いしわや老化によるたるみ(凹み)などの輪郭形成では、従来のヒアルロン酸に比べて改善効果、持続性で優れているとのことでした。また、「レディエッセ」は新しいコラーゲンの産生を促進する効果もあります。
当院でも「レディエッセ」はとても人気のある治療です。

この他にも「タイタン」やニキビ治療、コスメ(オバジ)など様々な治療について多くの発表を聴いて勉強してきました。

今回勉強したことを活かして、明日からの診療に役立てたいと思います。
美容治療も皮膚科治療も患者様に満足していただける医療を提供できるよう今後もしっかりと勉強していきたいと思います。

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