2008年5月23日

クリニック見学(その2)

今回は昨年、東京女子医科大学附属青山女性医療研究所クリニックに見学に伺った際のお話をしたいと思います。
このクリニックの美容医療科には光(IPL)治療の第一人者として世界的にも有名な根岸 圭先生(准講師)がお見えになります。美容の世界では知らない人はいない程超有名な先生です。現在、光(IPL)治療器は多くの会社から様々な種類の機器が発売されています。根岸先生はこれらの光(IPL)治療器の豊富な使用経験、研究をもとに、学会、セミナーでのご講演、国内外の論文掲載等で光(IPL)治療器を多く医師にその知識や技術を広めている先生です。私も以前勤務していた美容外科クリニックで長年光治療器を使用してきました。副作用も非常に少なく、安全で効果の高い治療です。さらに治療後は普段通りにお化粧して帰れますし、普段と同じ生活を送ることができるのです。また他人からも気づかれないで治療できます。一方、ジュクジュクしたり、カサブタができて傷口(レーザをあてた部分)をガーゼや絆創膏などで覆っておかなければならないレーザー治療だけでは患者様を満足させることができないと考えていました。そこで開業に際して、レーザー(Qスイッチルビーレーザーや炭酸ガスレーサー)に加えてどの光治療器を導入するかを様々な機器を勉強し使用しながら検討してきました。その中で参加したキュテラ社のセミナーで根岸先生が日本人の肌トラブル治療に最適な光治療(IPL機器)を作るプロジェクトに開発の段階からアドバイザーとして携わって完成した「ライムライト」のご講演を聴いたのです。従来の光(IPL)治療器は主に海外での白人の治療データをもとに開発されてきました。しかし我々東洋人の肌は色白から色黒と人それぞれ違うので、非常に機器の開発や設定が難しい人種なのです。難しい主な理由は、特に色黒の人はシミの部分だけでなく肌の色にも反応してしまうため、やけどを起こしたり、また照射後に炎症後色素沈着(治療する前よりもかえって濃くなってしまうこと)を来しやすい人種だということなのです。キュテラ社は根岸先生と共同開発することで東洋人にも安全で効果の高い機器を作り上げました。また今まで肝斑にはレーザー治療や光(IPL)治療は禁忌とされてきましたが、根岸先生はこのライムライトを適切な使用方法で治療すれば、肝斑に対してもかなりの治療効果をあげることができるとのことでした。私も色々検討した結果、この機器を導入することにしました。導入するにあたり根岸先生のご講演、セミナーはほとんど出席して勉強してきました。さらに根岸先生のもとで勉強したいと考え、お願いして勤務先のクリニックに見学に行かせて頂きました。見学では根岸先生の診察の仕方、カウンセリング、照射方法、ケアなど多くのことを丁寧に詳しく教えて下さりました。ライムライトはもちろんですが、その他当院でも導入していますキュテラ社製品のジェネシス、タイタン、プロウェーブについてもご指導頂きました。見学の後は根岸先生とキュテラ社社員と一緒にお食事をしながら楽しい時間を過ごすことができました。これは見学、お食事の時に一緒に撮った写真です。真ん中が根岸先生です。もう一人の女性は大学時代の私の後輩です。彼女は現在豊橋市で朝岡クリニック(美容皮膚科)を開業している朝岡昭子先生です。お互い開業前には一緒に数多くの学会、セミナー、見学などを共にしてきました。非常に真面目で仕事熱心なしっかりとした先生です。今でも頻繁に情報交換をしています。私達は患者様に満足していただけるようなリアルな治療をご提案、ご提供していきたいと考えております。どうぞ今後とも竜美ヶ丘スキンクリニック、そして私の後輩の朝岡クリニックを宜しくお願い致します。

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