Home >> 酒さ(赤ら顔)・酒さ様皮膚炎
酒さ:主として中高年の顔面に生じる原因不明の慢性炎症性疾患です。
眉間部、鼻部・鼻周囲、頬部、頤部(おとがい:顎)の顔面の中央部に分布します。
皮疹は、紅斑、不規則な毛細血管拡張、ざ瘡様の丘疹(ブツブツ)や膿疱を伴います。
鼻瘤では、発赤(赤み)、毛細血管拡張、毛孔開大、脂腺拡張、皮膚硬化・線維化、鼻形態変化を認めます。
増悪因子として、紫外線、外気温の急激な変化、刺激のある食べ物やアルコールの摂取などが知られています。
紅斑と毛細血管拡張、ほてり感が主体
ざ瘡に類似する丘疹(ブツブツ)・膿疱が主体(面皰を伴わない)
鼻部を中心とした腫瘤を形成
眼瞼・眼球結膜の充血や炎症を伴う
の4型に分類されます。※これらが単独もしくは混在するのを特徴とします。
酒さ様皮膚炎:ステロイドの外用・内服療法やタクロリムス軟膏(カルシニューリン阻害外用薬)などの使用により酒さに臨床的に類似した症状が誘発された皮膚炎です。顔面の紅斑、特に頬部や口囲を中心として顔面の皮膚が赤くなり、丘疹(ブツブツ)や膿疱を生じます。ステロイドによって誘発された酒さ様皮膚炎を「ステロイド酒さ」、口囲に限局する場合に「口囲皮膚炎」を称し、基本的には酒さ様皮膚炎と同義と考えられています。
※ホームケアとして、低刺激のアゼライン酸・ナイアシンアミド・セラミド配合クリーム(ベーシックケアAZ)、AZAクリアもご用意しています。