Home >> シラミ症

シラミ症

シラミ症とは症状治療

シラミ症とは

ヒトに寄生するシラミには、アタマジラミ、コロモジラミ、ケジラミ(毛虱)があります。

症状

寄生直後にはかゆみはないが、吸血時に注入される唾液成分への感作が成立すると激しいかゆみが生じます。

アタマジラミは幼児児童に多く、頭髪に卵が産みつけられ、フケのように見えるがセメント様物質で毛髪に固着しており、容易に取れません。

通常の洗髪で虫体が死ぬことはなく、卵を洗い流すこともできません。
頭同士の直接接触や、帽子やタオルなどの共用により伝播します。

コロモジラミは、路上生活者や不衛生な衣服に寄生しています。

ケジラミ(毛虱)は、陰毛、腋毛、睫毛に寄生します。

治療

  • アタマジラミやケジラミは、市販薬のピレスロイド製剤のフェノトリンシャンプー・パウダー(スミスリンシャンプー・パウダー)を用いて駆除します。(数日おきに3〜4回ほど使用)
  • 可能な限り、梳き櫛(シラミ用梳き櫛)を用いた物理的除去を併用します。
  • アタマジラミは短髪に、ケジラミは剃毛も有効です。
  • ケジラミが睫毛に寄生している場合は、攝子などで除去します。
  • コロモジラミは、寄生している衣服を処分。
  • ピレスロイド製剤(フェノトリン)の治療に反応しない場合は、ピレスロイド製剤(フェノトリン)抵抗性の可能性が高いです。日本の抵抗性率は数%程度ですが、沖縄県は96%と高頻度に抵抗性アタマジラミが検出されています。
    抵抗性の場合は、梳き櫛で連日、物理的に除去し、ジメチコン製剤などを使用します。

生活指導

  • 家族で同じような症状がないか確認して、家族全員で一斉に治療する必要があります。
  • 頭同士の接触や、タオルや帽子の共用で感染するので避けて下さい。
  • 衣類や寝具の洗濯はいつも通り家族と一緒で大丈夫です。

戻る