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尖圭コンジローマ

尖圭コンジローマとは症状治療・予防・予後

尖圭コンジローマ

尖圭コンジローマは、外陰部・肛門部に生じる主なウィルス性疣贅(イボ)であり、そのほとんどがヒト乳頭腫ウィルス(HPV:human papilloma virus)6/11型の感染で生じます。
主に性行為あるいはその類似行為に伴う接触感染によりうつる性感染症(STI:sexually transmitted infections)の一つです。

多くは性感染症として発症しますが、性行為に限らず、時に高齢者や乳幼児に発症することもあります。また、感染した妊婦が経膣分娩で出産した場合に、母子感染をきたすことがあります。

感染から発症までの潜伏期間は短いもので3〜6週、長いもので数年、平均3ヶ月程度とされ、感染源の特定が困難な理由になっています。

症状

主に男性では亀頭、冠状溝、陰茎包皮、陰茎、外尿道口、陰嚢、肛門周囲や鼠径部に、女性では大・小陰唇、会陰部、膣、膣前庭、子宮頸部、外尿道口、肛門周囲等に生じます。乳頭腫状の小型の結節が多発し、融合してときに巨大な腫瘤を形成します。また口囲・口角、乳輪、乳頭等にも生じることがあります。
特徴的な形状を呈したものは鶏冠状やカリフラワー状と形容されたりします。

治療

治療

  • イミキモド5%(ベセルナ)クリーム
  • 凍結療法
  • 外科的療法(電気焼却)
  • レーザー治療(※自費)
    など。

予防

  • 尖圭コンジローマは、性的パートナーを含めた診療が大切です。

予後

  • 20〜30%が自然消退するとされる一方、治療抵抗性で再発を繰り返すことも多々あります。いずれの治療も70%前後の有効率を示すものの、30%前後が再発するとされています。また、約25%が治癒後3ヶ月以内に再発するとされているため、治癒の判定にあたっては最低3ヶ月間程度は経過を観察する必要があります。

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